花林檎

はじめて俳句を学ぶとき

選んだのは読売カルチャーセンター

通称「読カル」

決め手は

  • 水曜日であること
  • 昼であること
  • 近いこと

生意気なことを言うと

人を驚かせるような俳句をつくりたいと思っていました

だれも作ったことのないような俳句をつくってやる

って思ってました

いま思えば これがおおきな動機だったと思います

見学から臨みました

先生が1人 生徒が5人いました

先生は 70代のオシャレなマダム

対して

生徒は 60~80代のマダムでした

この空間に居心地のよさを感じたのは

年齢も性別も違う方ばかりで

比較されないで済むと思ったからかもしれません

変にライバル心を燃やすことなく

気楽にのぞめると感じたのかもしれません

先生の家

住んでいる場所を尋ねあっているうちに

先生とねひとの家が同じ区画だと知りました

「林檎の木がみえるのよ」

退会して以来

先生の家を覗いてみたりしますが

先生とはお会いできていません

林檎の花

先生の家の前はよく通ります

通りから林檎の木をみることができます

住宅で林檎の木をみる機会ってなかなかないので

四季を通じてひそかな愉しみになっています

林檎というとあの赤い果実がすぐ浮かぶわけですが

林檎の花はひんやりとして可憐でした

晩春4~5月 葉の間に白い花が5~6個ずつ集まって咲きます

昔から日本にあるものを「和林檎」というそうです

和林檎の果実は小さく味もよくないとか

咲いていたのは一輪

もっと早く写真を撮ればよかったです

  馬も農夫も憩ふ林檎の花の前  有馬朗人

  花林檎ほとほと白し夜の床も  野澤節子

  泣虫の子は日の奥に花林檎  磯貝碧蹄館

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