出てみると
Tシャツの脇から裾へ
風でふくらみました
せっかくだから歩こうと
いちおう髭を剃りました
小満なんて知らなかった
二十四節気のひとつです
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陽気がよくなり
あらゆる命が天地に満ちていく時節です
太陽をいっぱいに浴び
五月雨の恩恵を受け
![](https://nireyama-nehito.com/wp-content/uploads/2021/05/IMG_0016-1024x768.jpg)
万物がすくすくと育っていきます
田植えの時期ですので
農家は大忙しです
昔の日本の繁忙期でした
家の窓から
隣の公園を見ていても
みどりがわっしゃんと増量してます
だけど
すきな時季のひとつなのに
小満なんて言葉
知らなかったなあ
小満の七十二候
二十四節気をさらに3つに分けたものを
七十二候といいます
小満でいうと
初候 > 蚕起食桑 「かいこおきて くわをはむ」
蚕とか繭とかなんていま
どれだけの人が見たことがあるのでしょうか
ことばを次世代につなぐには
ほんとうに各世代の努力が
必要だと思っちゃいます
生糸は一大産業でした
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「おかいこさま」と呼んでいたそうです
次候 > 紅花栄 「べにばな さく」
古代エジプト王朝から
染料として利用されてきました
![](https://nireyama-nehito.com/wp-content/uploads/2021/05/safflower-2423_1280-1024x682.jpg)
日本では山形が産地でした
末候 > 麦秋至 「むぎのとき いたる」
この場合の「秋」の意味は
みのりを指します
黄金色に色づいた畑は
風に揺れると
壮観です
小満の旬
この時季の旬といえば
蚕豆(空豆)です
蚕豆と書く由来としては
鞘をひらいてみると分かります
ふかふかの布団にくるまって
蚕の繭のようだからと云われています
青梅も旬です
落ちている青梅は
発酵していて
べたべたするけど
甘く酔わされるような香りがします
伽羅蕗(きゃらぶき)なども乙なものです
ポイントは・・・
鮮度ですね笑
小満のサツキ
サツキは江戸時代
園芸品種の改良のなかで
生まれたそうです
![](https://nireyama-nehito.com/wp-content/uploads/2021/05/KIMG0384-2-1024x512.jpg)
よく
ツツジと比べられます
サツキはちょうどいま
小満の5月下旬頃に咲きます(土地によります)
ツツジはもう萎れるか散っています
ツツジとサツキ
なんでもそうですが
名前を知ることで
比較が可能になります
比較対象があると
その特徴を発見する愉しさが生まれます
今年になってようやく
サツキが分かってきました
調べれば分かることではありますが
サツキはツツジよりも
花がすこし小ぶりです
葉っぱも小ぶりな気がします
あと
サツキのほうが
ここぞの密集率が高いです(偏見か)
街をあるくと
サツキよりもツツジの方が
よく植樹されていますけど
なぜでしょう
それは
シックハウス症候群
(化学物質などによる室内空気汚染等と
それによる健康への影響)の
原因とされるホルムアルデヒドを
ツツジが吸収する作用をもっているからです
サツキはどうか
もってないのかな
調べても分かりませんでした
たぶん
もってないんでしょうね
小満や一升壜に赤まむし 齋藤美槻
悉(ことごと)く繭となりたる静けさよ 高野素十
庭石を抱てさつきの盛りかな 嘯山
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