牡丹

山登りは好きだけど 日常的に楽しめる趣味がほしい

と 確信的に思ったわけではないけれど 心のどっかにあったのかな

とある文芸館で俳句コンクールが開催されているのを知って 

まわりに俳句を嗜んでいる人がいなかったから 応募してみたのが最初です

このときまず調べたのが 季語です

ネットで調べたけど まとまりがなくてよく分かりません

そこで 何を調べりゃいいのかを調べてみました

歳時記ってなに?

季語って 歳時記に載ってるんだ 。。

なんとなく聴いたことはあったけど これまで読んだことがありませんでした

ここで初めて手にしたのが『俳句歳時記 第四版』(角川書店編)

以来 歳時記に親しんでいます

最近では 11年ぶりに刊行された 新版の「第五版」を愛用しています

またひょんな友人から ふと

『カラー図説 日本大歳時記』(講談社版)を譲り受けたりしました

これが豪華絢爛な書物

昭和色濃い写真や大家の絵などがふんだんに盛り込まれています

写真や絵だけでおいしい時間を過ごすことができます

ねひとのおススメです!

そのほか 『俳句歳時記』(平凡社)も手に入れました

これらを見比べてみるだけでも

日本人が大切にしてきたことをひしひしと感じることができます

ちなみに 

ここに挙げた歳時記すべて 季語の例句として俳諧・俳句が載っています

ことば、詩、美術、自然、歴史、営み

そんなものが渾然一体となった書物 それが歳時記です

牡丹が咲いた

歩いて数分の川べりのすこし奥まったところに 真言宗のお寺があります

和尚が牡丹の手入れをしています

境内の境界線を越えないところで

マルチーズが跳ねながらこちらに向かって吠えてました

和尚がマルチーズを叱って制してくれました

和尚「明日はの~ ちょっと手入れできないんじゃ」

ねひと「どの色もきれいですね」

和尚「日本の原種は赤っぽいので そのほかは改良されてうまれたものじゃ」

そう言って 切り落とした牡丹を三輪渡してくれた

ねひと「いいんですか」

和尚「部屋に置いとくと 香りがするじゃて」

ボウルに浮かべて翌朝

花びらを広げ 甘ったるい香りを漂わせてくれていました

花であること 牡丹であることを忘れないように咲き続けた五日後

花びらを落とし 萎れ 雌蕊を落とし 萎れていきました

牡丹は春か夏か

牡丹は夏の季語とされています

春か夏か

古来から歌題としても連歌の題としても 問題にされてきました

和尚の牡丹は 4月上旬から咲きはじめています

5月5日ごろが立夏ですから 夏とするのはなんとも勇み足といった体ですが

俳諧では

「牡丹の豪奢な華やかさが、春よりも夏を感ぜしめるからでもあろう」

(山本健吉)と 夏の花に定められています

  牡丹散りて打かさなりぬ二三片  与謝蕪村

  火の奥に牡丹崩るるさまを見つ  加藤楸邨

  白牡丹詰めたる柩思ふべし  飯島晴子

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