茅花流し

つばなながし と読みます

俳句を習い始めて

次のお題として

ホワイトボードに

はじめてこの言葉をみたとき

何のことかまったくイメージがつきませんでした

茅花?

茅花なんて教えてもらったことがありませんでした

調べるとあらふしぎ

そこかしこにある草でした

草 としましたが

実際は 花穂(かすい) といって

花 にあたるようです

春の季語になっています

時季は仲春

『野草・雑草の事典』によりますと

ちがやの花穂が「つばな」で

花期は4~6月

「若い花穂は噛むと甘みがあり

万葉集にも茅花の名で登場し

当時から食べられていたようです」

とあります

こんど食べてみようと思います

流し?

ながし

これ単独でも

夏の季語です 時季は仲夏

雨気を含んだ南風のことです

日本にはたくさんの風の名称が存在しますが

南風だけでもいろいろあります

そのうちの一つです

足して 茅花流し

茅花流しは

夏の季語です 時季は仲夏

若くとんがっていた穂が

ほぐれて綿状になるころ吹く風です

多くの場合

雨を伴うものを云うそうです

草原いっぱいに望めたら

魅入っちゃいそうです

ちょびっと

街のなかでは

なかなかお目にかかれません

写真は

中央分離帯でうろうろしながら撮ったものです

ほんのちょびっとの

茅花流しですが

それでも群生を見つけると

うれしくて風待ちの気分になります

とくに日をうけた茅花は

銀色にまばゆくてきれいですから

じぶんだけの茅花流しを探してみてください

  水の面の凹みし茅花流しかな  岸田稚魚

  めつむりて茅花流しに流さるる  福永耕二

  もう一度つばな流しに立ちたしよ  角川照子

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